予告された家探しの記録

「家を建てなさい」という啓示を受けた気がした

全体のスケジュールを整理してみた

いや〜小さい子供がいるとなかなかPCって開けないんです。

Macをパカって開いた瞬間、どこからともなく駆け寄ってきて、私とキーボードの間にはいって、スーパーハッカーばりにカチャカチャキーボードを叩きまくる。わかるわかる。ひと世代前のMacBookProのキーボードは、ストロークが浅いんだけど剛性感はあって、独特の打鍵感が癖になるよね、、、と言いながら、速やかにディスプレイを閉じるのであった。

 

ということで、PCを開いて画面のスタンバイができないと文書を考えられない私は、家づくりの記録を何も残せないまま数ヶ月が経ってしまったのでした。

事態の打開のために、私はメルカリでポメラの初代モデルを買いました。

 

今年ももう終わり、せめて何月にどんなことをやっていたかの記録だけでも残しておかねば、、、ということで、今回は大きなここまでのスケジュールを記録しておきます。

 

2月

・妻が家を買う(マンションを買う/建売を買う/家を建てる)ことに興味を持つ

・不動産屋をふらっと訪ねて話を聞く

・地元の工務店の完成見学会に行く

  …この家が素敵で結局住宅メーカー選びで最後まで残ったところでした。

3月〜4月

・特に何も活動していないが、なんとなく建売住宅のセンスが合わなくて幻滅。

 好みを整理していった結果、建てるしかないかと気づく。

5月〜6月

・BESSに家を見にいって、意外と安いなと感じる

・地元の工務店で概算見積もりをもらい、八王子あたりなら広い土地に家が建ちそうだなという手応えを得る

7月〜8月

・BESSと工務店並行して打ち合わせを進める。土地探しを行い、なんとなく2,3箇所に候補が絞られる

9月

・BESSで契約。土地は1度流れた(コンタクトとっていたところが売りやめになった)が、9末に夫婦の好み折衷みたいな土地が出て、土地の契約も行う。

・住宅ローンを組む銀行選びを進める。最終的にりそな銀行に決定。

10月

・融資手続きを進める(仮審査が通る)

11月

・融資手続きを進める(本審査が通る)

・間取りの検討と、設備系の検討事項を詰める。→妻と意見が合わず揉める

12月

・金消と土地の引き渡し。

・間取りの検討と、設備系の検討事項を詰める。→妻との調整が完了。

 

具体的に動き出してから約半年が過ぎ、土地は自分のものになりました。

一方で上物については、土地の引き渡しが済んでから解体、解体が済んでから地盤調査&改良、調査後に詳細設計、という感じなので、普通よりもゆっくりと(だらだらと)検討している感じかなと思います。これからコンセントと照明を詰めて行く、という段階なので。

今年後半は家関連でBESS手付け金で100万円、土地諸費用(融資諸費用や登記等)で90万円くらい出ていってますが、資産の総額としてはプラスマイナスが無かったので、あまり無理ない計画ができているのかなと少し安心してます。(1月から土地分のローン支払い6万円/月が始まるのが少し不安ではあります。

 

家ができるのが来年初冬くらいとのことなので、これでようやく1/3というところか。まだ先は長い。

BESSでいいのか?迷った記録

と、前回書いたようにBESSが最終的に残ったのですが、かなり不安な点がありました。BESSの家自体に関する点と、会社に関する点があります。

 

・ログハウスの過ごしやすさと丈夫さについて

妻が要望している、寒くなく地震に強い家がこいつらに建てられるのか、、?という不安がありました。BESSのモットーは「住むより楽しむ」だそうで、耐震については「耐震等級3の普通の家と、耐震等級2の楽しい家と、どっちがいいですかね?後者ですよね!」というスタンスを感じることがありました。ただ、話を進めていく中で、ログハウスは耐震性が高いこと、幾つか断熱性を高めるオプションが取れることがわかり、この点の不安は薄れてきています。

(私は途中まで、営業の人が妻を激昂させる性能軽視発言をしないか、ヒヤヒヤしたりしていました)

 

・ログハウスのメンテナンスについて

人間性に関する不安がありました。世の中には2種類の人間がいると思っていて、メンテナンスのできる人と、できない人です。洗濯機や空気清浄機のフィルターをたまに掃除したり、三角コーナーのゴミを捨てたり、コンロ周りをさっと掃除したり、そういう作業ができるかできないかを考えた時に、妻はメンテのできる人間ではないとおもいました。これに関しては、この家だったらメンテできる(してもいいくらい魅力を感じる)と言ったのを信じています。

どのみち一戸建ては、どこで建てたってメンテは必ず発生するので、妻のやる気の出る家にした方がよい、とも考えています。

 

・悪評と絶賛が極端に分かれる点について

ネットで評判を検索すると、極端に賛否が分かれるのがBESSの家の特徴のようでした。おそらく、家の中の徹底的な外からの隔離と安静を求める筋(最近こちらが主流なんですよね、おそらく)からすると、欠陥に見えるということなのかなと思っています。事例を見ると、BESSの適当さが過ぎるものもあったりしますが、、。私たち夫婦とも、性向としてはいいコメントをしている価値観の方に近いとおもったため、今となってはあまり心配はしていません。

 

・BESSの出してくる適当な見積もりについて

これは並行で進めていた工務店との違いが顕著でした。借り入れ可能額と支払いのシミュレーションとか、序盤の段階での見積もりの細かさがBESSは適当で、自分の支払い能力やかかる費用の見極めをある程度できる人でないと、とんでもないことになるのではないかと心配になりました。(最初の見積もりから1000万プラスになった、という評判も散見され、おそらくそういう人なんだろうと思いました)

私の場合、並行して進めていた工務店側で土地建物以外の細かな諸費用見積もりと、返済シミュレーションがあったこともあり、自分で目星をつけながら進めてこれています。自慢ではないですが、最初の段階で作成した勝手見積もりと、最近BESSが作成してくれた詳細見積もり(契約時点見積もり)、ほとんど差がありませんでした。

そんなこともあり、当初想定していた予算の枠組みで、今のところ進められています。

 

 

家づくり進捗 住宅メーカー決まる

BESSという住宅メーカーがありますが、そこで建てることにしました。

 

どこにお願いするか、については、私たち夫婦の中で結構議論と紆余曲折があり、気持ちと経緯を書き留めておきたいと思います。

 

私は昔から、日本の住宅の様式が好きではありませんでした。特に平成になってから建った家が立ち並んでいる風景を、変だなあ、格好悪いなあと思っていました。自分の実家もそうでしたが、普通に建てると建つ、洋風なんだけど絶対海外には存在しない、まさに「日本の平成様式」みたいな家のことです。(伝わるだろうか)

 

建売の住宅はもちろん、住宅展示場に行ってもそんな家がずらっとならんでいて、この中から選んで建てるのか、、と、そもそも一戸建て自体に乗り気ではありませんでした。しかしマンションは前述の理由(車が遠いとか)により許容できず、我々がたどり着いたのは2つの候補でした。

 

一つ目がBESSで、もう一つは八王子の工務店でした。

両者には、無垢の木材や塗り壁等を積極的に使っているという共通点がありました。実はこれが我々夫婦の共通点で、私がBESSを、妻が工務店を推したのでした。実はこの工務店、話を進めて行く中でかなり信頼がおける感じを受けており、その点お花畑気味のBESSと比較してのアドバンテージがありました。また、同じような価格ながら、材料やしつらえは工務店の方が質が良さそうであり(床材だと、BESSはただのパイン材、その工務店は国産のヒノキが使える、とか、断熱や機密性に関する数値とか)かなり最後まで迷わされました。

 

それでも結局最後には、冒頭で述べた外観の違和感がぬぐいきれませんでした(工務店は、内装はいい感じでしたが外観は普通だった)。やはり長年違和感を持っていた様式の家に、35年払いの住宅ローンを組むことはできませんでした。心情の問題ではありますが、建てた家を自分達が気にいるか、というのを優先したのでした。

 

妻の希望を聞く

自分の話ばかり書いている私ですが、妻の要望を聞くことももちろん忘れていません。話し合いを重ねた今はスラスラと言えます。
一、耐震
ニ、断熱
三、ハンモック
以上

少ないんです。キッチンがどうとかお風呂がどうとか、庭がどうとかそういうのはあまり無いようです。しかし北海道の家を知っている妻はとにかく断熱にうるさい。妻に言わせれば、家の中の温度は北海道の家のほうが圧倒的に高く、暖かいんだそうです。なぜ東京の人はあんなに家の中を寒くして過ごしているのか、、貧乏くさい、ということのよう。
ストーブのパワーが違うのも大きいと思うんですが、確かに向こうの家にお呼ばれすると、家の中を暖かくすることにかなり熱心だなあと感じます(個人的には暑くてぼーっとするくらいの感じ)

今の家に昭和のガタガタのサッシがついていることもあり、サッシにはこだわりたい様子。最近は樹脂サッシ+トリプルガラス(Low-Eガラス)+ガス充填というのが最高ランクで、最低でも樹脂サッシ+ペアガラスというのが妻の持論です。ただ、C値計測(気密性を確認するため、家の中からの空気の漏れを計測する)の話をしたときは、ちょっと引いていた感じもしました。

もう一つのファクターである耐震。妻は前述の通り北海道から東京に出てきたのですが、東日本大震災を経験して、「私は東京で地震で死ぬんだ」と思ったんだそうです。あんまり地震のリスクを考えても仕方ないと思うんですが、家族の安全性、家としての機能を自身のあとも担保できることというのを重視しており、耐震等級は3以上が絶対いい言っていました。
(私は地震後に数百万で修復可能であれば、等級はべつにいいかなと思ったりしたのですが、地震保険も安くなるし、場合によってはローン金利にはねたり、できれば耐震等級は高いほうがいいと思うようになりました)

あ、あとハンモックは持ち家に住んだことのない妻の憧れだったそうです。これは娘も何故か大好きなので、つけてあげようと思います。

ゆるゆる資金計画

家を建てるにあたって避けて通れないお金の話。

そもそも「そろそろ家を建てていいかな」と思い始めた理由の一つが、我が家の経済的な環境が安定してきたから、ということだったりします。

 

我が家は共働きで、私が年収800万程度、妻が400万程度。金融資産を合わせると貯蓄が1400万くらい、

そのうちすぐ使える現金にできるのが900万くらいです。

 

こりゃあいけるなとなんとなく感じていたのですが、実際に土地を探しはじめてみると、東京の土地は高い、、、私達のように土地を持っていない、親からの援助を受けるつもりのない者が東京のそれなりに便利な土地に家を建てるのは、かなり頑張らないと厳しそうでした。

それせも我々は幸いなことに、私が郊外勤務であることと、夫婦揃って今住んでいる多摩の雰囲気に満足しており「通勤できる範囲で田舎でいい」という希望のため、極端な無理をせずに家を建てる目算を立てることができました。予算は私のなんとなくの計算によって、以下のように導き出されました。

 

予算:5000万円

 うち、頭金:500万円

 うち、ローン:4500万円

…現在の家賃+駐車場が凡そ12万円程のため、そこからかけ離れない程度での借り入れ額、というのが予算の根拠です。なお、300万くらいは追加で乗っかっても大差ない仕組みになっています。

算出は金利0.7%、35年でしてますので、最終的な支払額はこれより増えるかな(でも元利均等返済だと、毎月の支払いは一定)。正直住宅ローンは商品が多くて、まだ具体的な選定ができていません。ただメガバンクでも10年固定で0.5x%、という商品もあったりするので、一旦このくらいで見ておこうかなと。

金利については、しばらく上がってくる状況にないと踏んではいるのですが、他方これ以上下がることはないでしょう。長い目でみたら上がる一方ではあり、残債が多い最初の十年程度は固定にし、できるだけその間に繰り上げ返済しておいて、固定期間終了後のインパクトを減らしたいと思っています。

 

そう、家を建てようと思ったお金絡みの理由がもう一つありました。住宅ローン控除です。

増税の影響緩和策として、住宅ローンが3年にのびています。諸条件ありますが、来年末までに引っ越せば控除が+3年。最後の3年なので減税幅もそう多くないのですが、それでも50万弱となる計算です。最近年収のゾーンが、取られ損の領域に入ってきたなと感じるのもあって、これは逃したくない、と思ったのでした。

どんな家がほしいかを整理する

というわけで、引き続き気持ちの整理編です。ちなみにここまでの考えに、妻の考えは一切入っていません。どちらかというと、夫婦で取捨、優先順位付けしていくための事前作業の位置づけなんです。

 

家を建てるにあたっての希望としては

○庭や主要な窓からの広々感

○庭にヘリノックスを出してぼーっとしたい

○家と庭をつなぐウッドデッキか縁側

○家屋は4人家族前提に、大きくなくていい。

○子供部屋はまず一つ、2人目がもし生まれ、大きくなったら壁を追加できるような作り

○あまり細かく部屋を区切らず、できるだけ大きな空間にする

 

といったところでした。なんか少ないし、しかも家に対するというか庭に対する希望では?ということはほとんど土地選びにかかってんじゃないのか、という感じがします。ただ、家に対する希望が少ないというのは妻との折り合いが付きやすそうで一つ安心ではあります。

 

次はお金のことを考えてみようと思います。

家がほしい理由を整理する

 漠然と心にうかぶ「家がほしい」という気持ちを整理し、なぜ私は家がほしいのかを明確にしていきたいと思います。

 なんか日記をホワイトボードみたいに使っているなあ。仕事柄ホワイトボードをよく使う(塾講師ほどではない)のですが、うまく心の整理に使えたときの爽快感がたまらないんです。

 本題に戻ります。ほしい気持ちの整理、といっても、どんな家が建つのかわからない現状では、やりたい事ばかり書いても画餅画餅。ひとまずやりやすい、賃貸の嫌なところ列挙から取り掛かりたいと思います。

 

賃貸の(あるいは今の家の)嫌なところ

①車(駐車場)から玄関までの距離と玄関から外までの距離

②下の階の人との人間関係的なストレス

③賃貸のメリットが薄れてきた

 

①車(駐車場)から玄関までの距離と玄関から外までの距離

 遠いです、車。今の住まいは団地の一室を分譲賃貸という形で借りており、周囲には公園が豊富(というか隣が公園)で大変居住環境良く会社にも徒歩で行けると最高の立地なのですが、ロケーション重視で選んだため、4階になってしまいました。もちろん階段はなし。

 引っ越してきてから車を買い、敷地内の駐車場を借りていますが、車までは

・垂直方向の4階への移動

・水平方向の100m程度の移動

を伴います。特に水平移動が思いの外ストレスに感じることが多く、例えば雨の日の買い物が億劫になるとか、重い荷物(ビールとか)の購入を躊躇う、とか、キャンプに行く時に4往復するのは流石に奴隷みたい、と感じました。

 いいことは強制的な運動になることと、子供が途中の植え込みでダンゴムシやカタツムリを見つけて楽しそうにしていて微笑ましい、という点でしょうか。ただこれも、朝保育園に行く時にやられると余裕のない時はかなりキツイのですが。

 

②下の階の人との人間関係的なストレスもしくは私の気にしすぎについて

 今の家は鉄筋コンクリートづくりなのですが、そこは昭和。床がカッチカチの箇所と、一部謎のフニャっとしたところがあり、フニャッとしたところから下の階に音が抜けていきます。大人が生活する分には気をつけりゃいい話ですが、子供は平気で飛び跳ねるので、それが気になる。しかも前述のフニャッとしたところで面白がって垂直ジャンプするのです。その度にやめろやめろと強制連行するのですが、機嫌の悪い時だとこれがなかなか大変なのです。階下の人も音が気になる素振り(具体的には、天井をゴンゴン叩く)を折に触れて見せており、たまに「まだキレてないかな」の確認のために、お土産を持ってご挨拶に行ったりしています。おそらく私も上でこんな暴れん坊がどんどんジャンプしていたら半ギレだと思いますので、かなり我慢してもらっているのだと思っていますが、やはり人に迷惑をかけることに多大なストレスを感じます。

 ちなみに妻は、人に迷惑をかける、何かをしてもらうという点については何も感じないらしく、ストレスの感じどころというのは個人差があるなあと改めて思っています。

 

③賃貸のメリットが薄れてきた

・子供が小学校に入ったら、そんなにコロコロ引っ越しできないよね

・賃貸でも長く同じ部屋に住むということ

・それって賃貸である必要あるの?

というもの。

 

 賃貸はなにかあった際の住み替えができるのが、持ち家と比べた時の圧倒的メリットだと思っています。ちなみに「なにか」というのは、概ね以下のようなことでしょうか。

 例1)その時々の収入や好みに応じて家を変えられる

 例2)双子が生まれて一気に5人家族になった(という時に初めて広いところに住めばいい)

 要するに収入や家族の人数の変化、と言えると思います。(他に「離婚したら」というのもありますが、それは大前提の家族で済むことが崩壊しているので考慮に入れないことにします。今のところそのようなことにはならないつもりです。)

 その代わりとして、勝手に現状変更できないとか、隔年で謎の更新料というみかじめ料を取られたりとか、共用部分の電気が切れたのを自分で勝手に直せないとか、種々の制約が発生します。

 冒頭述べたようにどのみち子供の転校は極力避けてあげたいため、引越しを伴う住み替えは軽々とできません。それではこのメリットの享受できない一方的な制約はなんだ?というのが、「賃貸のメリットが薄れてきた」というものです。

 

 さて、ここまで嫌なこと先行できてしまいました。「嫌だから」というのが先立ってした行動はろくなことにならないのが通例です。次の記事では、私が持ち家でやりたいことを整理していきたいと思います。